製本方法
【1】上製本

丸山上製
本文を糸でとじ、厚めの表紙でくるみます。本文より一回り大きい表紙台紙を上質の布や紙でくるみ、見返し用紙で本文とつなぎ、固い表紙で中身を保護するようになっています。高級な雰囲気が出ることはもちろん、長期の保存に耐えられるのが大きな特長です。
「丸山」「角山」「角背」の3種類に分類され、さらに表紙の仕立てにより、厚表紙と薄表紙に分類されます。
またケースもつけることもあります。
【2】並製本

アジロ綴じ
上製本に比べ工程・資材ともに簡略化でき、工期やコストを抑えられます。
表紙は芯紙を使わず1枚の用紙で仕上げることが多いです。
主に以下のような綴じ方があります。
- 無線綴じ
- 針金や糸を使わず、糊によって本文と表紙を固定します。背を削り傷に糊をつけて表紙でくるみます。
やや耐久性が弱いとされます。 - アジロ綴じ
- 無線綴じを改良し、接着力を高めた方法で、背の全体を削らずに、数ミリ間隔でスリットをを入れ、
そこに糊を浸透させます。 - 平綴じ
- 針金で背から5mmほどの部分で閉じる方法。大きくページを開くことができないので、
レイアウトに注意が必要。ページがはがれたりすることは少ない丈夫な方法です。 - 中綴じ
- 少なめのページ数に向いた方法で、表紙と本文を同時に背の部分で針金で綴じます。
雑誌などに多く用いられます。