江戸時代末期、下田に来航した初代駐日本アメリカ領事ハリスに仕えるよう命じられたお吉。そのため、人びとから「唐人」と差別された彼女ですが、菩提寺(宝福寺)に残る逸話の数々から、その真実の姿が解き明かされます。
『武士道』の著者、新渡戸稲造はそんなお吉のために「からくさの浮き名のもとに枯れ果てし君が心はやまとなでしこ」という歌を残しました。